▲丸まると太ったみごとな茗荷。どう料理してもまずくなりようがない。 |
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■地元藤野は牧野(まぎの)にお住まいの自然素材を使うクラフト作家さとうますよさんとはもうかれこれ7年くらいのつきあいになる。わたしが都心のデザイン関係の仕事をやめて、地元で郷土玩具を作りはじめていらいの交友というわけだが、ただそれだけではなくて、いろいろな意味でお世話になっているということがある。
まず第一に、地元のアーティストやクラフトマン、クラフトウーマンたちとの交流に誘ってくれたのがますよさんだったのである。当時は藤野台団地に住んでいて、たまたまとなりがドライフラワーアレンジメントの金沢久子さんであり、彼女の友人がますよさんだった。そんなわけで、わたしはすんなりと地元のものを創るひとたちのなかへはいっていくことができたわけである。この町のひとたちからはゲイジュツカなんて呼ばれて変わり者扱いされている人間集団のなかにあって、ますよさんは生活者の視点を失わないコモンセンスの持ち主だった。 |