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わが歌は鉄のうた
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B

パソコンのおかげで、だれでも自分のCDが作れるようになった。パッケージもそれなりにこってみれば、業界のものとそう外観は変わらない。2月23日(土)にシーゲル堂で『詩とブルースの夕べ』という催しをやるので、それにあわせてわたしもCDを作ってみた。自宅で録音した音源を、我孫子の弟のところへ送って、かれのパソコンでCDにしてもらったものである。歌詞カードやパッケージはこちらでデザインし、テープといっしょに送った。CDに貼るシールもあらかじめ作っておき、弟の持っているラベルを貼るオモチャのような器械で処理してもらったから、ちょっと見は市販品のようなできあがりだ。ところが…そもそもサポートしてくれるひとたちに前もって自分のオリジナルを聴いてもらいたかった。今回、ギタリストは地元の代表的な存在の宍野潤二さんに、ネイティブフルートとストリングスを若い音楽家のガイネさんに、また、パーカッションには陶人形で有名な高橋安子さんに、それぞれサポートをお願いしていた。このひとたちに申し訳ないことではあるが、どんな中味の音楽をやるのか知っておいていただかないといけない。それで、もう14、5年まえに購入して放っておいたソニーのウォークマン・プロフェッショナルを段ボールの山から探し出し、こいつで自宅録音を始めたのである。ところが、ステレオマイクの方が壊れていたらしく、トラックの半分には音がかすかにしか入らない。当初、これはヘッドフォンがわるいのだろう、と思っていた。マイクはやはりソニー製でECM-929LT。アマ用だがいい音が録れていた。ちゃんとケースにしまっていて、壊れているとは思えなかったのだった。弟はHDに録音して再生するなかでトラックの半分に音がないことに気付いた。そこで、パソコンでステレオ効果をかけてくれたのだった。この結果、無事にデッキで再生するとスピーカーの両側から音が出るようになった。さすが先端技術、と思ったのが甘くて、曲によってはヒスノイズが入ってしまったのだ。やんぬるかな、である。こうしてわたしの最初のCDは初回プレス5枚ともヒスノイズ入りということになってしまった。しかたがない。いっとう最初に録音を始める段階で機材をチェックしなかったわたしがわるいのである。おかげでサポートしてもらうひとたちにはひどい音を届ける羽目になってしまった。みなさん笑って聴いてもらえたようだが、さぞホントは驚かれたことだろう。なんちゅうめいわくなやつ、と思われたかもしれない。だいたいテープがダビングできれば話は早かったのだが、Wカセットデッキを子どものいたずらで壊されていらい、買い替えていないという事情もあったのである。ともあれCDはできあがった。タイトルは『丘の上の病院』。上ふたりの子に鉛筆で絵を描いてもらい、Macに取り込んでイラストレーターで色をつけた。それをパッケージの表にあしらう。サブタイトルは、
「KAMOHARA  MASAHITO  ORIDINAL  BLUES  COLLECTION」である。全15曲のオリジナルソング集だから。ブルースについては次の機会に書こう。   (2002.2.6)

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