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わが歌は鉄のうた
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I
○おんがくエッセイ `06.4.8
 
『相模湖畔さくら祭り』出演レポート
さがみこ湖畔自治会の主催で3回目となるさくら祭りが、おりから目まぐるしく天候の変るなか、湖を目の前にした賑わい広場にて催されました。
藤野からは主としてアーティスト、クラフト関係の人脈で出店がなされ、わたしも一区画いただいて小さなテーブルで出店させてもらいました。店番をしてくれたのは次女と三女で、お小遣いが目当てとはいえ、風雨の激しくなるときもあったのに、文句もいわず頑張ってくれました。
相模湖町商工会青年部のみなさんが音響を担当されていて、雨がふるたびに桜の木の下からお土産やさんの軒下に機材を移動するという、たいへんなご苦労で、なんだか申しわけなかったものです。ブラスバンドと若いフォークデュオは軒下で、それからぱっと晴れたところで桜の下に移り、チャップマンステックとドラムの2人組が長々と演奏。このときは観客がけっこういました※チャップマンステックという楽器をわたしは初めてみましたが、ベースとギターが一体化したもので、奏法は両手でのタッピングです。エフェクターをたくさん使って、多彩な音色を造り出していました。ちょっと聴く分にはなかなかおもしろかったのですが、だんだん音色に飽きてしまいました。
ふたたび風雨が強まり、軒下に移動。我孫子からやってきたわたしの実弟、直樹によるオールドブルース中心の演奏です。ドラムスは建築家の野崎さん、ハープはシゲちゃん、バッキングギターにSCANという布陣。わたしは初っぱなに「ジャンバラヤ」なんかをやったのですが、野外ということで、ギターアンプの出力に問題があり、自分の音がなかなか聴こえなくて参りました。弟もそうだったらしく、加えてバンド演奏に慣れていないので、他の音に引きずられそうになって全体にサウンドがぼやけるきらいがあったのが惜しいところです。
シゲちゃんはこのメンバーでのセッションをこなしてきているので元気いっぱいのステージです。演奏技術も適確で、メリハリが効いています。他のパートが合わせやすいようにギターを鳴らしているのでぴったり息があって聴こえます。いきなり「赤色エレジー」なんか歌いだしてもバックのふたりは動ずることなく反応していくので感心しました。
ちなみにシゲちゃんが弾いているギターは弟が改造した正体不明のエレキで、そのぽわんぽわんした妙ちきりんな音が歌にぴったり。じつにいい雰囲気をかもしだしていました。
花吹雪の下のガイネさん。トリをとって、いつもながらていねいなステージでした。
打ち上げをやった「Shu」でのジャムセッションのひとこま。弾いているのはJohn Fogertyの『Blue Moon Swamp』というアルバムから「 A handred and ten in the shade(影のなかでも110°)」という曲です。オリジナルのようなドブロギターではないし、演奏レベルも低いのであのサウンドは再現できません。ビルダー野崎御大が箱式のパーカッションでリズムを整えてくれています。音楽を愛するひとたちの気持ちの熱さを感じながら春の夜がふけていきました。

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