木の枝に着いているのはタマキクラゲ。ぷるぷるしていて、さっとゆがき、シロップに入れて子どものおやつにする。我が家の子どもたちはそれと心得、この時期は学校の帰りがけにひろってかえってきたりする。こういうものをみて、気持悪いと思うか、舌舐めずりするか、というのはむろんたいへんなちがいだが、なんにでもオープンで、ゆるやかな発想を身に着け、かつチャレンジ精神を育てていけば両者のちがいは意外にフラットなものになるような気がする。有名人を引き合いにだすのは気が引けるが、例えば、甲斐よしひろという優れたミュージシャンがいるが、かれは九州から上京した当時はイクラが食べられなかったそうである。ぬるぬる系の海産物もダメだったのが、急速にこれを克服した、とFM放送のなかで発言していた。わたしはかれの音楽が好きで武道館のコンサートにも行ったりしたくらいだが、これを聞いていっそうかれのファンになった。それもかれの持ち前の柔軟さ、に共感するからだ。似たようなことは、もっか悲しい境遇にある辻本清美もかつて言っていた。学校給食がとにかく食べられない子だったという。それがいまではなんでもこい、になったと。 |
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話はちがうが、彼女のようなユニークな存在が日本政治の場にいられないのは、すなわちその場の狭さにほかならない。さりながら政治とはちがうフィールドにも活躍の場はある。そこで『清美するで!』というのも決してわるい選択ではないだろう。そうわたしは思う。
今週は春雨が期待できそうだ。
アミガサタケやハルシメジの出番である。うまく巡り合えるだろうか。
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