
▲アカモミタケのたきこみごはんは、わたしの大好きなキノコ料理である。 キノコと塩だけを加える。ほのかな夕焼けいろに染まったごはんから
たちのぼる香り。味のよさ。おもわずどんぶりめしだ。 |
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不作とはいっても大自然のことなので文句はいえないし、むしろ限りある収穫物に感謝すべきだろう。アカモミタケはこれまでどんな年でも安定した発生をみせていたが、今年はずいぶん発生量が少なかった。それでもぼちぼちと冷たい地上に羽根を広げるような妖精たちの踊りをみつけると、こころが波立つ。ああ、またあえたね、と声をかけている。さわやかな香りと上品な出し汁がすばらしいキノコである。
この季節、プロのシメジ採りと顔をあわせることが多いが、相変わらずマナーがわるい。プロが山を守らなくてどうするんだと思う。ゴミの増えていく山をみるのはさびしい。 (2001.11.21) |