
▲菌体はしっかりしている。傷つけるとすばやく青く変る。加熱すれば青色は消える。 |
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■8月の猛暑のあと、9月にはいり関東地方を直撃する颱風があって、それまでからからに乾いていた山にざんぶりと雨がもたらされた。毎年恒例の地元アーティストたちのお祭り、ART収穫祭に向けて会場準備に参加していたとき、雨を吸った木立のなかにおおきなキノコがたくさん顔をだしているのをみつけた。それがイグチ科のイロガワリだった。この一帯は毎年のように発生するらしく、昨年もみた記憶があった。イロガワリは煮ると傘にぬめりがでて、舌触りがよく、おいしいキノコである。ただ、青変性があるので、気味悪がられ一般的にはなじみがないだろう。キノコ愛好者のなかにも、お腹がゆるくなったというひとがいる。あまり食べ過ぎない方がいいのかもしれない。 |