■今年の10月20日は、わたしのキノコ狩り人生のなかでもひとつのエポックになりそうだ。ごく身近なところで、あの希菌といわれるルリハツタケをみつけられたからである。ここ藤野町でルリハツタケが発生することを確認できたことはなによりの収穫だった。惜しいことに菌体は盛りを過ぎていて環紋や全体の色が薄い。だが、発生の確認はできたのだから来年は期待できるのではないだろうか。 |
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それにしても完全に落ち葉に埋もれていて、普通であれば見過ごすところだった。ほかのキノコを撮影している途中、偶然にみつけたのだから幸運だったといえる。長いキャリアを持つ愛好者でもめったに実物をみたひとはいないらしい。発生環境はシイやカシなど常緑樹の混じるコナラ主体の雑木林の地上である。一帯は常緑樹が近年増加していると聞いた。それが発生には何か関係しているのかもしれない。 |