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親と子でよむ
第3号

夏休み特集 
先生のおもいでの一冊(3)
 鮫島光太郎先生  中村峰子先生  横山浩幸先生
「ふとったきみとやせたぼく」
長崎源之助 作
偕成社
理論社
「どろんここぶた」
ア−ノルド・ロ−ベル作
岸田衿子訳
文化出版局
「モモ」
ミヒャエル・エンデ作
大島かおり訳
岩波書店
 小学校2年生くらいだったと思いますが、この本を伯母に誕生日のプレゼントでもらったことが、この本との出会いです。
 毎日のように、何度も何度も読み返したことをよく覚えています。
 好きだった本は他にもたくさんありますが、この本はすごく印象が強いです。
なぜかというと、小学校低学年の時、自分の好きな本ということで、学級文庫にこの本をもっていったところ大人気で、クラス全員が5回以上借りて、本がボロボロになり、それがすごくうれしかったことを鮮明に覚えているからです。
何がどう面白かったのかわかりませんが、本の好きな子も、そうじゃない子も本当にみ〜んなで何度も読みました。
 大学の授業で「読むように」と言われて読み始めました。そしたらすごくおもしろくなって読み続けてしまいました。(アッ!子供のころではないかな…)もっと子供のころというと、あまり本が好きではなくて……。ただ1冊、4年生で読み通した本に黒部ダム建設記がありました。正式名称がわからないのですが、水とのたたかい、冬とのたたかい、山とのたたかいが、すごくこうふんしました。そのあと、親につれていってもらったのでよけいに記憶に残っているのかもしれません。
「モモ」は親がよむとすご〜くかんがえさせられるかもしれない。「早く早く」と言えなくなってしまうんです……。