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親と子でよむ
第2号

 虫めがね
『ばあ!』2号おとどけします。創刊号にひきつづき、こどもたちや、まわりのみなさんの読書の手助けになったら、とおもいます。
ところで、『ばあ!』はパソコンで編集、出力されています。これが25年もまえだったらガリ版印刷にたよるところでした。そのご、タイプ印刷から写真植字、ワープロをへて現在にいたっています。身近なところで品質のたかい印刷物ができるのはすばらしいことです。でもパソコンの普及にともなって読書離れがよりすすむというのではこまります。みなさん、なにかよい知恵はありませんか?                       (K)

今月のおすすめ本 ※おすすめ(1)は低学年、(2)は中学年、(3)は高学年が対象です。
おすすめ(1)
「みんなのかお」
さとうあきら しゃしん
とだきょうこ ぶん
福音館書店

 いけだ動物園のラクダは、アレックス。
日本モンキーセンターのオランウータンは、クシャおじさん。
あさ動物園のサイは、かめきち。
てんのうじ動物園のキツネは、スマーティー。
この本を見ると、動物たちになまえをつけたくなります。たとえばゴリラのページを見ても、ひとりひとりがとても個性的で、「ゴリラ」なんてじっぱひとからげに呼べなくなってしまうのです。どこかで見た顔、知った顔もたくさんでてきます。
あれ? このひと藤野に住んでいなかったっけ?  なんて思ってしまいます。       

                            (納 尚子)

おすすめ(2)
「オタマジャクシの尾は
どこへきえた」

山本かずとし 文
畑中富美子絵
大日本図書
ウシのようになくカエルを知っていますか?
この本では、一年で8センチメ|トルにもなる、ウシガエルのオタマジャクシをかんさつしています。
今、身の回りでは、池やぬまや、田んぼがだんだん少なくなり、オタマジャクシを見るきかいもなくなってきています。人間がかんきょうをかえたり、よごしたりすれば、もっともっとへってしまうでしょう。
「自然の大切さ」や「小さな命の大切さ」をオタマジャクシをとおして、感じとってほしいと思います。絵もていねいでわかりやすいし、パラパラ絵本もついています。
                            (金澤久子)
おすすめ(3)
「天使で大地はいっぱいだ」
後藤竜二作
市川禎男絵
講談社
ぼくはサブ。6年3組。担任は新米先生のキリコ。兄貴三人、妹一人。
この物語は北海道の光りかがやく季節を舞台に、“ぼく”が経験したできごとを語ったものです。いたずら、決闘、野球大会。学校の仲間や家族とともに、大地をしっかりふみしめて毎日力いっぱい生きている”ぼく”。これから大人になるきみは、きっと読んでるうちに”ぼく”になって(女の子でもね)、いっしょにとっても大切なものをみつけているはず(それは一生の宝だよ)。ぜったい、つづきを読みたくなるので続編も紹介しておきます。
「大地の冬のなかまたち」(講談社)
(ちなみに作者はあの「1ねん1くみシリーズ」を書いた人です)                                (大塚麻奈)